「ポートレイト」

 今回はライナーノーツをお休みして、アルバムのお話をさせていただこうかと。

 

12月11日。


そうそうそうそう、谷村新司さんのお誕生日ですね。パチパチパチパチおめでとうございます。

 

いやいやその話じゃないってね。すぐそっちに行っちゃうんだから。

谷村さんのお誕生日も大事ですけれどもね、12月11日、昨日ついに発売となりましたワタクシのニューアルバム。

 

その名も、『ポートレイト -肖像-』

 

どういう想いでこんなタイトルにしたのかと言いますと、「これは一体どこのジャンルに入るんだろう・・・」と疑問符が頭上に浮かぶような、それぞれに違うテイストの曲が入っていて、普段の昭和歌謡を歌っている昭和シンガーな長谷川の印象とはひと味もふた味も、あるいはもうぜんっぜん違うじゃねえか! と激怒される方もあるかも分からないけれども、それもこれもぜーんぶ含めて、間違いなく、紛れもなく、“長谷川万大”なのですよ、という意味を込めているのであります。

 

さてさて、実に1年9ヶ月ぶりだそうですね。前作「Vintage」を作ってからもうそんなになりますか。あれを作るのは大変だったんですよ。毎年春に地元で行なっていたプレミアムライヴ限定盤としての発売だったんですけれども、制作を開始したのがたしか発売日の2ヶ月前で、ちょっと遅かったんですね。よし、作ろうか! という決断をするのが。

その時に時間がないにも関わらずボクの中で決まっていたのは、5曲のうちの半分以上は絶対に新曲にする、ということ。アルバムの為に作った曲を入れないのであれば意味がないと思っていた。それに加えてアレンジはギター一本ではなくバンドスタイルにしたかったから、大学で習っているパソコンでの編曲に挑戦。当然たった1年間の勉強だけじゃ使いこなせていない部分もあり、粗さが分かる部分もあるが、それは自分の足跡として残るから、という意味も込めてそのまま収録している。

新曲作り、ソフトを駆使してのアレンジ作業、レコーディング、ジャケット制作・・・。1枚のアルバムを作るにはかなりの時間がかかる。何度も徹夜してパソコンに張り付いていた、あの日々が愛おしい。

 

そんな経験を踏まえての今回の新作。

 

レコーディングエンジニア、そしてディレクターを担当してくださったのは、毎年『24時間テレビ in MIYAZAKI フォークソングカフェ』でお世話になっているYさん。実はさだまさしさんの音響でも活躍されていた方なんですね。

 

レコーディングが始まったのは残暑厳しい8月の半ば。

朝スタジオに入ったのに、ちょっと外に出たらもう星空、なんてこともありながら、Yさんとの妥協なき音作りをおこなっていた。一つひとつの音に集中して、何度も何度も同じパートを繰り返し聴いて、神経をすり減らす日々。これがまた楽しいんだなあ。

何日もみっちりとスタジオにこもっての制作活動はこれが初めて。録りたての音を聞きながら何度眠りそうになったことか。あ、聞き逃したもう一回。ああ、また寝ちまったもう一回。ああああああああああ! ねっみいいいいいいいい!!!!!!!

 

朝7時ごろに出て、家に帰り着くのは0時過ぎ。そして翌日また朝早くにスタジオに出掛けて行くという数日間。家からスタジオまでは電車で2時間半。ちょうどライブが立て込んでいてリハーサルや練習にも追われていたから、体が弱い自分が体調を壊すことなく全部を無事にこなせたのは、きっと楽しすぎたからだと思う。

楽しいのではなく、楽しすぎる、という部分が大事だ。

ボクはスケジュール帳が埋まっていないと落ち着かないタイプだから、この夏の忙しさは楽しくて仕方がなかった。特にレコーディングは“空間”の雰囲気さえも録音されるから、きっと録音当時のボクの心のノリをサウンドの端々から感じ取っていただけるに違いない。


 

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