「微笑みは罪」について

かわいらしい歌、と言えばやはり女性目線で描くのが主かも知れません。というよりその方が描きやすく、聞き手もすんなりと受け入れられるのではないでしょうか。しかしながら、近年はいわゆる草食系男子なる言葉が、恋に奥手で女々しい男性陣(わたくしを含め)を取り巻いております。かわいらしい男子、というのはもはや一般的なのか?まァ、その定義は様々ですが掘り下げるのはここまでにして・・・。

 

この歌のような、男性のやわらかく繊細で、もどかしい恋を描いてみるのも悪くありませんね。イントロや間奏で効果的に使われているマリンバが、その煮え切らなさを後押ししています。

 

さて、この罪な微笑みを投げかけてくるのは、一体誰なのか。クラスのマドンナでしょうか、それとも学校一の美少女でしょうか。僕が思うに、この微笑みの持ち主は、自分の席の斜め後ろくらいにいて、目立ちはしないけれども、そこに存在していないと成立しないような、クラス委員の書記くらいのポジションのコなんじゃないかなと。悪女というには程遠い、けれども思わせぶりな純粋さを持ち合わせています。そんな彼女が時折見せる笑顔は、何よりも輝いて見えるものでしょう。

 

よく訊かれるのですが、僕が書く歌はほとんどが想像の世界で生きているものですから、当然、体験談でもなく、モデルとなった女性もいません。日常の隙間を縫っているだけなのです。