「ヴィンテージ」について

今回のアルバムの表題曲にもなった“ヴィンテージ”。意味をよく訊かれるので、この場を借りて。

本来の意味は、ワインに使われるブドウの収穫から完成までの工程のこと。また、ジーンズやギターなどの年代物を指す言葉としても馴染んでいますが、ここではそのどちらでもなく、「古くからの同志、同じ時代を生きた仲間」を意味しています。勿論これは特殊で、辞書を引いてもなかなか出てきませんが、僕が勝手にこじつけたわけではありません。

 

このミニアルバムの制作が決まったのは発売の一ヶ月ほど前。さてさてどうしようか、せっかくカタチにするのだから作り溜めてきた曲をまとめて入れようか・・・など思い悩んだ末、限られた時間の中だからこそ新しい歌を書こう、と決めました。結果、5曲のうち、これを含め3曲を新たに書き下ろしました。曲作りからアレンジにおいて最後まで決まらなかったのがこの“ヴィンテージ”。もともとは「道なき道へ」というタイトルで歌詞もまったく異なり、サビのメロディも完成版より少しフレーズが長めだったのですが、オープニングを飾るにふさわしい1曲にしたくてインパクト且つコンパクトを目指して現在の形に落ち着きました。

 

歌い出しに出てくる“海岸線”という単語。僕の地元をご存じの方なら迷わず日南海岸を思い浮かべるでしょう。鬼の洗濯板やモアイ像がある、あそこです。全部ひっくるめて日南海岸国定公園といいますが、僕の中では特に何処の海岸線、といった具体的なイメージは無く、言わばなんとなく出てきたフレーズです。この歌に出てくる“キミ”ですら、誰なのか分かりません。聞き手にとってのそれぞれの“キミ”を、心に描いていただきたいのです。

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